top of page

message

from藤井真知子

施術師、親

『心身のバランスから見る姿勢

~内観のすすめ~』

 姿勢というのは本当に人それぞれですね。発達段階にさほど差がなくても、姿勢には個性が出ます。私は心身のバランスをケアーする施術師として4月から自宅で「まっちゃん家」を開業しています。今回は私が考える「心と身体」について少し書いてみます。

 日本には心身にまつわるたくさんの言い回しがあります。「頭でっかち」「腹が据わる」「腑に落ちる」「肝に命じる」「地に足がつく」「胸が詰まる」「足がすくむ」などなど・・・羅列すればきりがないです。

しかし、これはとても理にかなっていて、前述の心理状態はなんとそのまま姿勢に影響しています!

 私が姿勢において重視するのは「足裏」です。

人間は2本脚で立っていますから、「足裏で地面に立つ感覚」が感じ取れている事がとても大切です。「地に足が着いているかどうか」ということですね。理想と現実に折り合いをつけ、納得して人生を歩んでいく事が「地に足が着く」ことだと思います。

そしてもう一つ重要なのは「体軸」です。

体軸とは身体の幹、要するにお腹・腰回りを中心に安定した姿勢です。特に「腹」が重要です。自分が「生活」する上で「腹の据わった軸」があるか、ということ。これは、自分で自分を尊重し、回りも尊重していくという意識の軸と同じだと考えています。自分という存在を積極的に「感じて」それを慈しみ、楽しむ事!そして、人も同じように慈しむ事ができたら素晴らしいですね。

 

 「自分」を感じるために私がお勧めするのは「内観」です。自分の心が感じる事をただ「見る」行為です。

夜、お布団に入って、深呼吸します。そして今、自分は何を感じているのか、または考えているのかをただ感じてください。自分を見るもう一人の自分を作るのです。同時に身体の感覚も感じてください、どこに力が入っていますか?またはどこに力が入らないでしょうか?足の指・足の甲・足首と下から順番に、できるだけ「感じ」ます。感じた事を評価したり、否定したりしないでください。全部自分なのです。まるごと受け入れてあげてください。

はじめは難しくても繰り返していくうちに分かってきます。自分に対する洞察が深まるほど、目の前にいる人の心が想像できるようになります。そして、必ずしも「まっすぐ」が「よい姿勢」だとは限りません。

私は内観を子育て中のお母さんにこそおすすめします。「お母さん」になったら子どものために「いいお母さん」にならなければならないと、「自分」を置き去りにしてしまいがちです。でも本当はお母さんだって人間です。子育ては本当は自分育てなんです。

 「内観」すると、自分の感情や思考のパターンが見えてきます。頑張りすぎていた自分も、踏ん張れなかった自分も見えてきます。感じられない自分も見えてきます。そして、何かが変わります。涙が出るかもしれません。そしたら一歩前進。楽になります。

 途中辛い事もありますが、結果的には「生活」が生き生きとして、もっと自分の事もお子さんの事も愛せるようになると思います。

 ぜひ試してみてくださいね。「姿勢」が変わりますよ。

                                           

(たからレターNO.11より)

bottom of page