2021年11月12日(金)
ほっとカフェとユースお茶会の合同企画として館山市コミュニティセンターで勉強会を行いました。「障がいのある子の成人期に向けて~学校卒業後の地域での生活について~」をテーマにたからばこの理事でもある相談支援センターほうきぼし管理者/相談支援専門員の大森匠さんを講師に、地域で20歳前後のお子さんを育てる母達3人にもスピーカーとして体験をお話しいただきました。
子どもが小さい頃から学校卒業後の将来に向けて心がけてきたこと、就学先選び(地域の学校の特別支援級か特別支援学校か)の苦労、特別支援学校と地域の学校の特別支援学級の情報流入の差、よい支援者が大きな岐路にあるときの選択の背中を押してくれたこと、親自身の学びの大切さ、普通級に入れたい親心と普通級の親とは分かち合えない気持ちなどがそれぞれの体験として語られ、会場に集まった小学生から高校生までの障がいのあるお子さんを育てる保護者の方々や支援職の方々が、頷きながら熱心に話を聴いていました。
さらに、講師の大森さんから意思決定支援についてのお話があり、障がいのある方本人の自己決定の尊重が力説され、可能な限り本人が自ら意思決定できるよう支援することが大切であり、親や支援者の「良かれと思って支援」(最善の利益原則による支援)を過信すべきではないとの耳の痛い話もありました。最後にステラヤングさんのスピーチ「私はみなさんの感動の対象ではありません、どうぞよろしく」の動画で締めくくられました。
参加者の方々からは「卒業後のお子さんの話やお母さんの思いを聞けてよかったです。」「お母さん方の生の声、実体験とても勉強になりました。」「親も、子も、兄弟も、それぞれの仲間がいて、グチがこぼせて、相談ができて、アドバイスができる関係って大切ですね。」「たからばこを中心に広がるコミュニティー素晴らしいですね。」などの感想が寄せられました。
参加してくださったみなさま、講師の大森さんとスピーカーのみなさま、想いを寄せて下さったみなさま、本当にありがとうございました!
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